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1/23 2024

特別講演会

「低摩擦ゴムの高圧ゲートへの適用に関する研究」

講演者: 株式会社 IHIインフラ建設 防災・水門事業部 設計部
      詳細設計グループ 主査   浅野 徹 氏

 本講演では最初に、ダムと水門の基本構造を含め、利根川下流部への洪水調節などを目的として令和2年に完成した新しい八ッ場ダム(やんばダム、群馬県)の紹介が行われました。次に、低摩擦ゴムの特徴や実際の摩擦係数、水密ゴムの挙動・耐久性、止水限界水深等、浅野氏が携わってきた研究の概要や詳細な実験内容についての説明がありました。特に、就職活動を控えた学生たちが多く聴講する中で浅野氏は、「今回の講演では、防災・水門事業部が扱っている製品と、その製品の中で採用されている技術の基本・実施例・留意点といったエッセンスに着目しました。今後もこれらの技術を駆使して、社会のニーズに合わせた開発や最適な提案を行い、より一層社会資本整備に貢献していきたいと思っています。学生の皆さんが今後研究を進めていく上で、何かヒントになる情報を提供できればと思います」と、述べられました。
 50名を超える学生・教職員が参加する中、質疑応答では、学生からの発電設備に関する質問や、教員からの土木の最新技術とその業界に関わる質問などもあり、活発で有意義な講演会となりました。


講演の様子1 講演の様子2




12/22023

バイオメクフォーラム21研究会(第105回)(共催案件)

「日本生体医工学会 関西支部、本学 医療福祉工学研究科との
 共催講演会」

(1)「臨床工学技士としてのAI」と医療情報の活用:
                 キャリア形成と未来の展望」

講演者: 京都大学医学部附属病院 先制医療・生活習慣病研究センター 情報部門
                    特定助教  岸本 和昌 氏


(2)「「見えないものを見る」医療技術:
            乳児の口腔運動可視化技術とモデル化」

講演者: 摂南大学理工学部電気電子工学科 准教授  西 恵理 氏


(3)「臨床・介護におけるDX技術の利用」

講演者: 大阪電気通信大学総合情報学部長・情報学科 教授  大西 克彦 氏


 バイオメクフォーラム21研究会(第105回)での講演会は,日本生体医工学会 関西支部, 大阪電気通信大学大学院 医療福祉工学研究科とメカトロニクス基礎研究所との共催にて、開催されました。当日は、肌寒く不安定な天候ではありましたが、雨の影響を受けることなく,日本生体医工学会の関係者や本学関係者あわせて51名の参加がありました。そのうちの約半数は、研究に励む学生でした。
 講演会では、臨床現場で活用されているAIと医療情報技術,生体医工学研究に欠かせない生体のモデル化技術そして今後ますます発展する医療DX技術など,生体医工学のさらなる協調の方向性が示されました。


講演の様子1 講演の様子2
講演の様子3 講演の様子4




11/8 2023

特別講演会

「産業用冷却技術のイノベーション
          ~共創が生み出すソリューションサービス~ 」

講演者: 株式会社前川製作所  執行役員 町田 明登 氏

 地球温暖化、エネルギー、食糧や資源の枯渇などの課題の解決には、これまでとは異なる方法で取り組むことが求められています。産業用冷凍機や低温倉庫、スケートリンクの製氷システムといった冷却・圧縮技術を応用した製品技術のほか,病院や博物館から航空機における空調や食肉加工ロボットといった多様な研究開発についてご講演いただきました。地域社会との「共創」をキーワードとした技術イノベーション、ソリューションサービスについてもご紹介いただきました。ご講演の最後には、技術者を目指す学生に向けたメッセージもいただきました。
 学部3年生、修士学生合わせ、70名を超える学生が参加し、講演終了後には参加者からの活発な質問もあって、大変活気のある講演会となりました。


講演の様子1 講演の様子2